旅　2015冬（1日目）

「旅」
今日までこの言葉の意味を深く考えたことがあったであろうか

国語辞書で意味を調べてみた
「他所の土地を訪れること」
そう記されていた

何か虚しさを感じる

映画のようなロマンスを思い描いてしまうのは
自分だけなのであろうか

 

12月5日
春を感じさせる様な暖かな空気に包まれ、
社員旅行は始まった

軽やかなステップで
東京駅10時発踊り子107号に乗り込んだ

今回の行き先は静岡県伊東市
ハトヤのCMでお馴染みの伊東市である

子供の頃、
よくあのメロディーを口ずさんでいた
伊東にゆくならハトヤ♪
でんわはヨイフロ～♪

車中では駅の売店で購入したお酒を飲み、
おつまみを食べながら会話を楽しむ

2時間程経過したであろうか
車掌のアナウンスと共に懐かしい景色が眼前に広がった

3年前の社員旅行で訪れた熱海である

色々な思い出が溢れてくる
昨日の事のように

伊東駅に到着し、宿泊先のホテルへと向かう

荷物を置き、
昼食を取る為、予約してあるお店へと足を運ぶ

今回の昼食はお寿司である

お茶をすすりながらお寿司を待つ

下駄にのったお寿司が運ばれてきた

醤油を少しつけ、口へと運ぶ

「美味しい」

程好く握られたシャリに、とろけるネタ
わさびの量も適量だ

 

昼食も終わり、ガラス工芸を体験することに
各々が作りたいものを想像し、
ベースを選択し、
パーツをつける

どんな物ができるのか
旅行の後の楽しみが1つ増えた瞬間であった

 

ホテルへ戻り、時間もある為、全員でボーリングをする事になった

4チームに分かれ、総得点で勝負することになった
第一回リンクスフィアボーリング大会の始まりである

各レーンで歓喜やどよめきが起こる

久々に聴いたピンがはじける音
青春時代を思い出した

 

宴会の時間となり、
乾杯の掛声と共に始まった

各自今年の反省と来年の目標を述べていく

 

会場が暖まり始め、

お楽しみのビンゴ大が始まった

番号が次々と読み上げられる

まだか、
まだなのか、
心の中のつぶやきが会場を掌握する

「ビンゴ」
 

 

閉会の時刻となった

 

閉めの挨拶をし、
「また来年…」
という熱い思いを胸に

夜はまだ終わらない

 

 

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